色無地

【色無地着物専門店】100種類以上から選べる高品質色無地

 

色無地 着物はじめまして、みやこさかえ店長小野田でございます。

当店は卸業で1950年創業、2001年色無地専門のネットショップを立ち上げ、色無地に関してたくさんのお客様にお納めさせていただきました。

こちらのページでは、初めて色無地をお作りになられる方でお迷いの方に、少しでも参考になるお話をと思います。当店の経験が少しでもお役に立てればと思います。

今から申し上げます事は、色無地に関する一般的基本的な事柄でございます。あくまでもご判断いただく際の参考に過ぎませんので、これを元にお考えを膨らましていただければと考えます。

基本的には「似合う色目」で「自分の気に入った色柄」の中から選ぶ、というシンプルな考え方で大丈夫です。
また、判らないことは私に気軽にメールや電話で聞いていただければと思います。

当店では、さまざまな種類の色無地を100種類以上取り揃えています。色無地の一覧は⇒こちら

色無地とは?

先ず色無地は、どういうモノなのか定義しましょう。色無地は白生地を黒以外の単色に染めた着物の事です。とてもシンプルな定義です。色々、情報がありますがあまり複雑に考えないで下さい。

色無地はとにかく着用範囲がとても広くコーディネートしやすい

色無地は、「黒以外の無地の和服」となります。柄がありませんので面白みに欠けるというご意見もありますが、柄のある訪問着や小紋、付下げに比べて色無地は様々な色柄の帯や小物と合わせやすくコーディネートによって雰囲気をがらりと変えることができます。

また色無地の着用範囲は、非常に広く役立つ御着物でございますので、最初に作るお着物として非常にお勧めなお着物であります。着用可能なシーンの一例は下のチャートの通りです。

披露宴 パーティー 入卒式
付添
七五三
宮参り
茶席 観劇
展覧会
食事会 旅行 お稽古 結納 法事
色無地 ○注1 ○注2 ○注3

注1:ご両親、仲人は不可 注2:叙勲、園遊会レベルは不可  注3:色目と地紋に制約有
この通り着用範囲が広く、手持ちの帯地や帯締め帯揚げなどの転用が容易な点で使い勝手のよいお着物といえます。

「無地に始まり、無地に終わる」言葉があるのです。お着物の旅は、最終的に無地にたどり着くよ、素材と色だけ、生地そのもののを味わうのが良くなってくるよ、という解釈と、無地は初めてでも着やすいよ、でもね、突き詰めていくと最も奥が深くて難しいよ、という解釈。なんだか人生のようです。

色無地の着用範囲

書籍の説明によく「慶弔両用全般に、、」の表記がございますが、これは結構落とし穴です。慶事・弔事どちらにも着用と考えて作ってしまうとどちらの着用機会にも中途半端な色柄となることが多いです。ご自身の色無地の着用のシーンはある程度、幾つかに絞られると思います。

例えば、若い方は、そもそも法事にお着物をお召しになられるでしょうか?慶事での着用が圧倒的に多いのです。色柄は明るく綺麗目の地紋ものの方が圧倒的に活躍する一枚となりお勧めです。法事などの場面で色無地の着用が必要となった場合は、あらためて縮緬地や光沢感を抑えた、抑え目の色目の色無地を選びます。

ある程度、着用機会を絞った方が、具体的なイメージを描きやすいです。

当店では、さまざまな種類の色無地を100種類以上取り揃えています。色無地の一覧は⇒こちら

色無地は、色目が大事

色無地

色は、色無地の一番大切な要素です。

・好みの色目にしましょう

ピンと閃く感覚がない色目は候補から外しましょう。色目の感覚は、論理的に考えるものではありません。 周囲のの人がいかに絶賛しましても、好みでない色目は、無意識に着なくなります。「何となく」でも気に入らないものは、断固として候補から外して下さい。

・顔写りが良い事

色無地は、顔写りが最重要といえます。初めての御着物の誂える時は、頭で考えてもなかなか判りませんので、 面倒でも実際に色目を顔にあわせるのが一番確実です。イメージだけで考えますと、現実とのギャップが発生します。

・着用用途から外れない事

慶事に着るのに極端に地味であったり、茶席で華やか過ぎたりするのは、お似合いの色目でも場違いとなります。 慶事は、明るく華やかな色、慶弔両用の場合は、赤系以外を選びます。

「この色目は何歳まで着れますか?」お客様より、このようなご質問をいただきます。一昔前ですと、若向きや中年向きなど色目を年代でわけて考える傾向 が強かったようです。今は、年代別に色目を考えるのは困難です。一つには、昔に比べて、皆様、遥かに若く見える傾向にあります。

御着物にしても洋服にしましても、人それぞれ。好みや個性が異なります。例えば「ピンク色」、お似合いになるかたは、 お年を召されても特に違和感を感じませんが、似合わない方は、お若くても違和感があります。

では、どうやって色無地の色を選ぶか?

色無地 着物

凄くシンプルなのですが、沢山の色を実際に顔に当ててみるのが確実に自分に合った色無地を作る事ができます。

みやこさかえでは、実際の反物や長年に渡りコツコツと集めた色見本布、色見本帳、色サンプルが多数ございます。

宅配便でのやり取りでも、多くの色サンプルをお送りできます。

人間の目は100万色識別できるといいます。実際の色目を目視する事が非常に重要な作業となります。

「当たり前のこと」と思われると思いますが、沢山の色目を顔に当てて見れる環境は、非常に少ないです。みやこさかえでは、実際の反物や長年に渡りコツコツと集めた色見本布、色見本帳、色サンプルが多数ございます。とても多くの色サンプルがありますが、それでもまだ足りないです。ですが、恐らく最も色サンプルを所持しているお店の一つと思います。
当店では、さまざまな種類の色無地を100種類以上取り揃えています。色無地の一覧は⇒こちら

色無地の生地の種類

色無地の生地の素材は大きく4つございます。

・紋意匠-地模様が織り込まれており、光沢感は中間で幅広く御召しいただけます。
・縮緬-凸凹のシボのある生地、光沢感がなく、慶弔全般でも幅広く御召しいただけます
・緞子・綸子-地模様が織り込まれており、絹の光沢感が強い、華やかに御召しになりたい方に。
・紬-紬糸で織られた生地、普段着、お洒落着の色合いが強い。フォーマル着用は不可

色無地を購入する時のポイント

色無地

生地は、できれば数点、同時に比較して手触り感や色目の発色を確かめる事がお勧めです。実物の比較検討がやはり 判りやすいです。生地によって、手触り感は、張りのあるもの、しなやかなもの等、特徴ががございますので好みのものを選びます。店員の言葉に惑わされず、先ずはご自身の五感を信じましょう。

生地の厚みは、品質に直結している訳ではございませんので、必ずしも厚手のものほど良い物という訳ではございません。 同時に生地の目方も、重ければ良いというモノでもありません。3丈物(約13m)で700g以上4丈物(約17m)で950g以上 あれば充分です。適度な手厚さ、適度な重さの反物が着やすいと思います。当然、極端に手薄く、目方が少ない場合は、 注意して下さい。もちろん厚手が好みでしたら問題ございません。

作家が監修したという反物がございますが、これはその作家が染めている訳ではありませんので、 色目の選出と名前を貸しているだけというケースが多いです。その分コスト高の反物といえます。ただし、本当に良い色目のモノでしたら何も問題はございません。

国産の繭の糸が最高である説にも一度、ご一考下さい。絹は、自然が作り出す農産物であります。日本産であれ、ブラジル産であれ、中国産であれ、品質の良いモノと悪いものがございます。また、その年その年で出来栄えも変わります。もちろん国内の養蚕を大事にするべきですが、生産国のくくりで品質の判断をするのは、非常に乱暴な基準と考えます。

素材や染めのコスト構造を考えますと、ネットでも5万円以下で良質の色無地の反物を販売するのは非常に困難です。 販売者が損をしている、倒産品、見切り品、海外製品のいずれかでしたらありえます。勿論、低い確率でよいものもございます。でも当店のアウトレットは良品です。

色々検討して最終、どうも決められない場合は、一度、時間をおきます。店舗でしたら、気にせずお店の人に 「家でゆっくりと検討します」と言って、一度、その場から離れます。色々な商品を見て、目を肥えさすのも大切です。焦らず「見稽古」しましょう。

当店では、さまざまな種類の色無地を100種類以上取り揃えています。色無地の一覧は⇒こちら

色無地に必要なもの

色無地を仕立てるには、表地(きものの表の生地)一反、八掛(着物の裾の裏地)一枚、胴裏(着物の裾を除いた裏地) 一枚が必要です。(当店の商品は右3点が全て揃えてのお値段でございます)

上記の素材を使ってお仕立となりますので、お仕立代がかかります。また、紋を入れる場合は、紋入れ代。撥水加工を する場合は、ガード加工代が必要となります。長襦袢や帯地なども、余裕があれば一緒に合わせてコーディネートします。

色無地には良いお仕立て

当店の色無地の御仕立は、国家資格を保持した和裁士による京都での京仕立となります。海外縫製やミシン縫製はお受けいたしておりません。せっかくの良い生地もお仕立てや紋入れで台無しになります。豊富な経験と技術を持った職人が生地を最大限活かし着心地良い美しいお着物を生み出します。

色無地購入後

絹は、衣装としては最高の素材ですが、化学製品ではなく、天然素材です。ある程度の適切な管理が必要です。

湿気に弱い

絹は、天然の素材の繊維です。長年、箪笥に長期間入れたままの状態やご着用後、しっかりと陰干ししない場合は、品質の良し悪しに関係なく、カビや色落ちの原因となります。

黄変します

全ての絹織物は、時間と共に黄ばんでいきます。これは品質に関係なくタンパク質である絹が経年劣化していく自然現象でございます。 水色系、紫系の場合は、この黄変が判りやすい色目でありますので、10数年ほどご着用いただきましたら染め替えする事を想定して、お作り下さい。

摩擦に弱いです

お召し物ですので、必ず汚れます。汚れた場合は、絶対に擦らないで下さい。とっさに、水で濡れたお絞りなどで 擦りますと、生地の繊維が壊れて直す事が不可能となります。

光に弱いです

蛍光灯や日光の当たる場所で長期間、放置されますと、焼け、色飛びの原因となります。着用後、陰干しした後は、速やかに収納してください。

 

当店では、さまざまな種類の色無地を100種類以上取り揃えています。色無地の一覧は⇒こちら

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更新日:

執筆者:店長 小野田

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