お着物もファッションですから色々と微妙に流行がありますね。
それでも色無地の基本的で伝統的な文様は、色目こそ時代の空気みたいなものがあったとしても、文様そのものはそれほど変わらないです。
お店にとっては商売なので、セール販売するのも理解できるのですが、それって価値の下がったものをさらに下がる前に売り切ってしまう、と言う行動ではないかと思ってしまいます。(商売的には正解ですね)
家具とかは、わかりやすいですね。
良い木の一枚板の家具なんかは、時間が経過した方がむしろ、良い具合の色目になったりして、無理して買って良かったとなります。キズすら味わいと思い出になったりして年々愛着が深くなります。
値段に目が眩んで求めた合板のテーブル(これはこれで大事です)などは、使うほどにすぐに色褪せ、何時、捨てようかと考え始めてしまいます。
それで、当店の色無地の話です。(強引ですが、、)
2001年5月にネットショップを始めて、最初にオリジナルで製作したものがあります。
これなんですが、唐織唐草文といいます。
ネットショッピングが普及し始めのころ、オークションで古い在庫や倒産処分品等が大安売り全盛だったのですが、まともな商品もネットで買っていただけるのではないか?という観点で製作をしました。
それで、せっかくなので、上で述べました通り、セール品の対象にならないような、時間が経っても愛着を持ち続けられる、価値が変わらない品質のものをと思い、当時、製作をしました。
今、2020年何ですが、まだ織り続けて、販売できています。19年前に作ったものですが、色褪せていないと思いますし、これからも色褪せないと思います。私が31歳の時に作って、今、50歳です。大事な商品です。
一つだけ、問題があります。お値段は当時のままで頑張っているのですが、同じクオリティの絹糸の値段が当時に比べて随分と高くなってしまいました事です。
色無地 唐織唐草文は⇒こちら