書籍の色無地の説明によく「慶弔両用全般に、、」の表記がございますが、これは結構落とし穴です。
色無地を慶事・弔事どちらにも着用と考えて作ってしまうとどちらの着用機会にも中途半端な色柄となることが多いです。
どうしても消去法になってしまいます。つまり、慶事に地味なのを着て行って帯を華やかにしてギリギリ見逃してもらったとしても、弔事で綺麗な色目を帯で大人しくするのは、ほぼ不可能。結果、弔事に重心を置いた地味目な色柄が選択肢となってしまいます
ですから当店では「慶弔ばっちりいけます」という説明できる色柄の色無地は、とても少なく。大半は、「慶弔どちらにお召しいただいても問題はないと思います」位の弱い表現になります。
ご自身の色無地の着用のシーンをイメージしていただくと、そもそも法事に色無地をお召しになられるでしょうか？多分、慶事での着用が圧倒的に多いではないでしょうか？色柄は明るく綺麗目の地紋ものの方が圧倒的に着映えして活躍する一枚となりお勧めです。
もし法事などの場面で色無地の着用されるほどのお家でしたら、縮緬地や光沢感を抑えた、弔事用の抑え目の色目の色無地を選んだ方が、より場面にふさわしい装いとなります。
着用範囲が広いのが色無地の長所ではありますが、ある程度、着用機会を絞った方が、慶事でも弔事でもより素敵な着姿になります。
色無地