色無地について

色無地の紋入について

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1、どの紋を入れるか?

地方やお家によって様々ですが、次の3つのうちのいづれかが基本です。

・実家の紋
・母親の紋
・嫁ぎ先の紋

実家の紋か母親の紋をされることが多いです。上記3つの中から好きなデザインで決める人もいます。

「五三の桐」は、現在、誰でも使える紋です。ですがありきたりの紋という訳ではなく。皇室由来の最上クラスとも言える由緒があります。江戸時代以前は、許可なく付ける事ができない家紋でした。江戸時代より自由に使用が認められたことで広く普及したといわれております。葵文の使用を厳しく制限して、将軍家の権威を高め、桐文はフリーとした事で、庶民で人気化した、との説があります。

2、紋の数

色無地は1つ紋で良いですが、訪問着相当させる場合は、3つ紋です。

3、紋の種類

用途が、結婚式や茶事、式典など格の 高い行事に限定されている場合は、染め抜き日向紋(ひなたもん)が安心です。

《染め抜き紋》

紋の形状に色抜きして、筆で線描きします。薄い色目の地色だと抜き紋が見えにくいと勘違いされますが、下記の通り線描きされるので、しっかり見えます。

色無地

基本形は下記の日向紋です。

色無地

少し目立たせたくない場合は、下記の中陰紋、陰紋にします。

《縫い紋》

色無地では縫い紋は、地色に近い色目で、コントラストを付けないで、紋を目立たない目的が多いです。
パーティーや食事会位の軽い席では、紋が主張しない方がドレスダウンしやすいです。

もしくは、好みで金銀糸やボリューム感ある菅縫いで映えた感じにする場合もあります。

基本形は、下記のまつい縫い。刺繍糸で輪郭をなぞります。好みによって地色と同色系の薄い色(共薄)や濃い色(共濃)で指定します。

下記の芥子縫いも目立ちにくいです。点で表現します。まつい縫いに比べて、若干、細かな表現が簡略化されます。

下の菅縫いは、刺繍らしいボリューム感が表現されます。

縫い紋は、あまりに細かなデザインは、表現しきれない場合があります。

4、丸の有無

関西地方は「男性は丸あり、女性は丸を外す」傾向にあり、関東地方から 北は、「家の定紋を忠実に入れる」傾向にあります。また、旧家などでは、男紋、女紋など複数の紋がある場合もございます。

1、男性は丸あり、女性は丸を外す
2、家の紋を忠実に入れる
3、男性用の紋、女性用の紋がある

紋については、それぞれの習慣によって異なります、それぞれに正当性がございまして、一概に正否を問うことは出来ませんので、ご自分のお家や地域の風習を尊重してください。

色無地

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